上市町の農家紹介
上市町にはこだわりの農家さんが多くいらっしゃるのでご紹介します。
(※アルファベット順です)
伊井果樹園
上市町果樹協会所属の果樹園。
2011年に富山県のエコファーマ―認定を受けた実績もあり
減農薬・有機栽培でリンゴやブドウ、桃などを育てています。
リンゴは、王林、名月、サンふじ、ふじなど。
「うちのリンゴは一味違う。一度食べてみてほしい。」と伊井さん。
大きく食べ応えがあるリンゴは、ちょっとした手土産などにも良いですね。
池田畜産
肥沃な黒ぼく土の広野地区で、黒毛和牛と里芋を中心に育てている農家。
黒毛和牛は24ヶ月〜30ヶ月育てて出荷。
「剱‐つるぎ‐」というブランド名でK・MEATで販売しており
上市町のふるさと納税の返礼品にも登録されています。
里芋も他の野菜も牛糞たい肥で育てていて、
葉野菜は甘味が出て柔らかくなると言われています。
「夏は朝4時から、日が短くなる秋は朝5時から夜23時まで作業をします。
大変だなんて言っていられない。毎年お客様が待ってくださっているからがんばって育てています。」と池田さん。
母の池田ユリさんは「とやま食の匠」で「特産の匠」に認定された実績もあります。
稲葉農園
米・野菜・果物などいろいろな種類を栽培している農家。
里芋は連作ができないため、7年程の周期で稲作と切り替えて栽培しているそうです。
「苗を植えた後しばらくは手で害虫駆除を行うなど、農薬を極力使わない努力をしています。」と稲葉さん。
規模が大きく、従業員も多い稲葉農園さん。
地元中学生の職業体験「14歳の挑戦」を受け入れたり活動も活発です。
岩城さん
米・野菜などを広い区画で栽培している農家。
トラクターなど農業機械を何台も所有しているそうで、本格的に農業に取り組まれています。
若い頃から農業のセンスがあったようで
「昔は米を中心とした兼業農家だったが、方々でスカウトされて拡大していった。
定年を機に本格的に専業農家になった。」と岩城さん。
サラリーマンだった頃は、何十年も部品の品質管理を担当。
「農業にその経験が活きている。どうしたら品質の良い美味しい野菜ができるか。
当時からそういうことばかり考えていた。」とのことです。
「山も好き。山ならどこへでも行く。登山をしたり山菜を取ったりスキーをしたり。最近10年ほど行っていないけどね。今はありがたいことに、野菜は採ればその日に売れる。遊ぶ暇はないくらい忙しいよ。今は趣味のカラオケくらいかな。」
カラオケ同好会は代表となって10年以上続けているとのことで
何でも極めるストイックな岩城さんです。
「あそこもうちの畑。その奥も。」ととても広いです。
「妻があそこの畑にいるなぁ。玉ねぎの苗を植えているね。苗は妻がほとんど全部種から育てて植えているんだよ。」と岩城さん。
畑をのぞくとにこやかに迎えてくださいました。
玉ねぎの苗は、植えてしばらくすると立ち上がってくるそうです。
毎日たくさんの作業があって大変そうですが、おかげ様で私たち消費者は美味しい野菜が食べられるのですね。
碓井さん
山菜や山の芋など、山の恵みを大切にする小規模農家。
こちらはタラノキ。新芽が「タラの芽」として有名です。
「このくらい芽が出たら摘む」と碓井さん。
春にはワラビ、山ウド、タケノコ、ゼンマイなどが山で採れるそうです。
自然薯や山の芋はパイプを使って丁寧に栽培。
「3割成功すれば良いほう。」とその栽培は難しいようです。
「自然薯でも10年以上育てているから少し変わってきているかもしれない。粘りは自然薯と長芋の間くらいかな。」
自然薯や山の芋は種類がとてもたくさんあり、名前を限定するのは難しいようですね。
冒頭の写真で碓井さんが持っている太いものや、細くて粘りが強いもの、白さが際立つものなどいろいろと見せていただきました。
こちらは次郎柿。
硬い状態でも柔らかい状態でも甘味がある柿です。
碓井さんとお話していると、山に近い上市町は自然の恵みに溢れた場所なんだと実感します。山の恵みを丁寧に栽培し続ける碓井さんにも感服します。
kotori農園
色どりの良い野菜を中心に、健康に配慮した野菜を育てる小規模農家。
「色どりの良い野菜は料理が楽しくなるし、食卓が華やかになる。
気持ちも明るくなるような一品になるといいなと思って作っていますよ。」とkotori農園さん。
調理師免許と野菜ソムリエ資格を持っているとのことで、調理した後のことも考えて野菜を育てている様子が伺えます。
kotori農園さんといえば代表作物はこちらの赤大根(紅くるり)。
キレイな色ですね。
漬物やサラダにしか使えないイメージの赤大根ですが
「炊き込みご飯にすると美味しいですよ。ごはんがピンク色になります。
昆布だし、塩、酒を入れてお米と一緒に炊飯器に入れて炊くだけ。
炊きあがってから、茹でた葉っぱを刻んでパラパラ入れると色どりもキレイ。」
とのことでした。ぜひ試してみたいですね。
冬は赤大根ですが、夏にもお勧めの色どり野菜があるそうです。
こちらは白ナス。
黄ズッキーニ。
ワクワクするような野菜がたくさんですね。
「これも最近作り始めて、とてもお勧めです。」とkotori農園さん。
見た目は生姜に似ています。
「菊芋といってまだあまり知られていませんが、
イヌリンという成分が豊富で血糖値が上がりすぎるのを防いでくれると聞いています。」
下記で紹介する農家、萩中さんも作っていらっしゃいますが
同じように「もっと知ってほしい」と仰っていました。
もっと知名度が上がって、上市町の特産になるといいですよね。
「菊芋の食感はジャガイモに似ています。シャキシャキした食感が炒め物に
よく合うので、きんぴらがおすすめですよ。人参・ベーコンと一緒に炒めて
酒・砂糖・みりん・醤油で味付け。それか、ただスライスしてオリーブオイルで焼いて塩コショウでも美味しい!皮は気になるところだけ取れば大丈夫ですよ。皮に栄養成分が豊富に含まれているので。」とのことでした。
料理の話をしながら畑を見学させていただくのは初めてでした。
いろいろイメージできてお腹がすきました。
「なるべく農薬は使わないで栽培しています。」とkotori農園さん。
摘みたての春菊はとても柔らかく美味しいそうです。
とても生き生きとしていますよね。
藤樫園
上市町果樹協会所属のリンゴ園。
梨やキウイ、夏野菜も一部販売しています。
リンゴに関して、有機肥料を使ったり環境に害のないものを使うなど、持続性の高い農業生産方式を導入しているということで富山県のエコファーマ―認定を受けています。
サンふじを主として、秋映、王林、シナノゴールド、シナノスイート、シナノドルチェの6種類。
「完熟してから出荷することにこだわっている。」と藤樫さん。
「富山県は暖地だから青森や長野に比べて栽培期間が長い。その分糖分も高く大きく育つ。寒地に比べて貯蔵はあまりできないんだけどね。」
長く木に生っているいうことは動物や鳥に食べられるのではと心配になるが
「この辺はカモシカがたまに来る程度だからたいしたことはない。
鳥おどし(トンビの形をしたもの)の効果が良いから鳥も来ないよ。」とのことです。
40年以上りんご園を営んでいて、毎年りんごを買ってくれるお客様のために頑張っている。「美味しくなければ二度と買ってくれないからね。がんばって作って喜んでもらえることが一番のやりがい」だという藤樫さんでした。
萩中さん
上市町特産の生姜や芍薬(生薬や切り花)を育てる第一人者。
生姜はこのあたりでは育てるのがとても難しいが、それでも出来上がった新生姜は、
まるでひね生姜のような味わいで、香りや味が濃くしっかりしています。
「生姜は失敗することが多いようだ。だからあまりやりたがる人がいない。」と萩中さん。
芍薬は大きく分けて3種類あるそうです。
生薬をとるだけの専用種、切り花にするだけの専用種、どちらもできる兼用種。
(5月に花が咲くので撮影した時には地面の上には見えない状態)
「私は兼用種を育てているが、切り花として使えるまでに3年。生薬をとるためにはもっとかかる。それに芍薬の根(生薬になる部分)はゴボウのように太くて深いから掘るのが大変。だからやりたがる人がいない。」
そう言って、干した芍薬の根を見せてくれました。
「乾燥しているから細いけど、掘るものはもっと太い。」
「でもこれからの時代にはきっと生薬は貴重になるし必要になる。
米だけを育てていたらダメだと思っている」と萩中さん。
常に先々を見通して行動している萩中さんとお話していると、未来がそこに見えてくるように感じられます。
生姜の収穫は朝早くから行います。
水でキレイに泥を落としたものがこちら。朝の光に輝いていますね。
萩中さんは、薬の研究所にいた経験があるそうで、
敷地内には薬用成分を持つ植物が多い印象です。
「農業だけじゃ疲れるからね、木や花を見て元気をもらっているんだよ。
畑を囲むように彼岸花を植えているんだけど、ネズミ避けになる。」
「柿の木の下にはエゴマを植えていて、クマはこの匂いが嫌いだから
これをしてから来なくなったよ」
自然とうまく共存しながら農業をする一方で、人間の身体のバランスもよく考えていらっしゃるのが見受けられます。
「上市町の特産の里芋ももちろん作っているけれど、必ず大根とセットだと思っている。
里芋だけだと胃が弱い人には少し重たい。里芋と大根は切っても切れない関係なんだよ。」
薬効をうまく使いながら自然に沿って生きる、そんな考え方に感銘を受けます。
樋口農園
上市町で100年以上続く農家。
有機農法を取り入れていて(米殻・米ぬか・牡蠣殻・牛糞など)農薬を極力使わずお米、野菜作りをしています。
「お米は低温長時間乾燥しています。低温乾燥させることで
モチモチのはさがけ米のような味を再現するため日々努力しているんですよ。」
と樋口さん。
ごはんソムリエ・野菜ソムリエの資格を持っていて、健康と美味しさを追求した栽培をしています。
野菜も低農薬を心がけて丁寧に育てているそうで、こちらは草取りをしている様子。
立派な大根。
「間引きしたカブなので小さいですよ」と樋口さん。
小さくても葉がしっかりしていて立派です。
樋口農園には柿の木もたくさんあります。
こちらは四谷柿(よたんがき)という種類で、富山県立山町発祥の柿。
不完全甘柿と言われていて固いときには渋さが残る品種。
「指で押して柔らかくなった頃に食べると甘味が強く美味しいです。
柔らかい柿が好きな方におすすめですよ。」と樋口さん。
形が珍しくかわいらしい四谷柿。
不思議な甘さでクセになりますよ。
安井ファーム
こだわりの鶏卵が自慢の養鶏農家。
野菜やおからなど10数品目を混ぜ発酵させて鶏の飼料にしています。
だから美味しくて安心の鶏卵ができるんだとか。
町内でも「安井さんの卵じゃないと」というファンが多いです。
野菜も栽培されていて、鶏糞を有機肥料にしているため、
とても柔らかく大きく育つそうです。
そしてその野菜はまた鶏の飼料に・・・と無駄なく循環しています。
少し山の上にある安井ファームさん。
鶏にとっても野菜にとっても、とても良い環境で循環しているのを感じます。
※農家さんはアルファベット順でご紹介しています。
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